2010年7月5日月曜日
Social Web関連仕様をまとめてみました
他にも関連仕様はたくさんあると思いますが、自分で追いかけ続けるのはかなり難しい状況になってしまったので、ここいらでまとめておきます。
なお、各仕様については、時間を見つけて簡単な解説を付けていきたいと思っています。
Social Web Spec Directory
新しい仕様や間違い、更新については、コメントでご指摘頂ければ、追加・編集します。
Social Web Spec Directory
Atom Publishing Protocol
Atom Syndication Format
Media RSS
Atom Media Extension
ActivityStreams
Atom Threading Extension
Atom Cross-posting Extensions
Salmon Protocol
PubSubHubbub
WebFinger
XRD
LRDD
OpenID
OAuth
- OAuth Core 1.0 Revision A
- The OAuth 1.0 Protocol draft-hammer-oauth-10
- The OAuth 2.0 Protocol draft-ietf-oauth-v2-09
OpenSocial
Magic Signatures
PortableContacts
XFN
FOAF
OStatus
XAuth
OExchange
RDFa
2010年4月13日火曜日
ソーシャルメディアはインターネットの大動脈になる!4つの理由
大げさに聞こえるかもしれませんが、僕はこのTwitterを含めた、いわゆる「ソーシャルメディア」が、今後インターネットの大動脈になっていく、と考えています。今回はその理由について書いてみます。
※既に気付かれている方も多いとは思いますが、昨今言われている「ソーシャルメディア」は、言葉は同じでも、数年前のブログやYoutubeといった一方通行のサービスを指す言葉とは、明らかに異なっています。今でいう「ソーシャルメディア」は、まさにTwitterやFacebookのフィードを始めとする、双方向なマイクロブログを指しています。今回のお話はそれを前提に書いていますので、ご注意ください。
検索からソーシャルメディアへ
ソーシャルメディア以前のインターネット生活の中心は、間違いなく検索にありました。「検索結果に出ないものはネットに存在しないのと同義」とまで言われ、SEOやSEMといった手法や、関連する商売まで登場。新しいサービスやメディアを立ち上げるとあれば、広告を打つことと同時に、いかに検索の上位に載せるかで、一般ユーザーに見つけてもらえるかの分かれ目になっていました。それが最近、様相が変わってきたという統計があります。
- Facebook directs more online users than Google
- Top 8 reasons why your business will need Social Media Optimization

このグラフはいくつかのサイトのトラフィック源をSNSとGoogleで比較したものです。自社サイトのトラフィック流入がこうなってくると、さすがにSEOばかりに気をとられている場合ではないことが分かると思います。
これまでは、無限に存在する情報の選別や整理をポータルサイトや検索が担ってきましたが、これからはソーシャルメディアがそのシェアを広げていくのだ、と理解しても大げさではないでしょう。
ディベロッパーにとってのソーシャルメディア

昨年mixiアプリが公開されて以来、ソーシャルアプリケーションの注目度は高まる一方。今はまさにゴールドラッシュと言えるでしょう。
ソーシャルアプリケーションが受けている理由はいくつかあると思いますが、何よりも重要なのは、サードパーティーが魅力的なアプリを提供してくれること。そしてそれを支えるのがコンテナとなるSNSの持つソーシャル性です。魅力的なアプリを体験したユーザーがそれを友達に教えて広げる、それを糧にディベロッパーがさらに魅力的なアプリを提供する。このサイクルがあるからこそ、成り立っているのがソーシャルアプリの人気なのです。
そして、このソーシャルアプリのクチコミを支えるひとつの要素が、いわゆるアクティビティストリームと呼ばれるもの。mixiアプリでも「アプリ更新情報」として表示されています。
実はこのアクティビティストリームも、ソーシャルメディアの一種です。僕はいずれmixiでも、ボイスと混ぜて表示されるようになるのでは、と踏んでいますが、そうなれば、さらにユーザーに伝わりやすく、強い影響力を持つようになるでしょう。
Foursquareを思い出してください。Foursquareでは、TwitterやFacebookと連携し、タイムラインに更新情報を挿し込むことで、その価値を高めてきたことは、先日の記事でも紹介した通りです。(言うまでもありませんが、FoursquareはSNS内のアプリケーションではないとはいえ、ソーシャルグラフやアクティビティストリームを活用しているという点で、ソーシャルアプリケーションの一種と言えます。)
このように、ソーシャルアプリにとって、ユーザーが普段見るタイムラインに入り込めることは、それだけで広告効果があります。そこにさらに、ソーシャルなクチコミ効果が加わるとなれば、ディベロッパーにとって、ソーシャルメディアが重要であることは、説明するまでもないことでしょう。1ヶ月で100万人集めるアプリが登場してきている一因は、ソーシャルメディアにあると思って間違いありません。
マーケターにとってのソーシャルメディア
ソーシャルメディマーケティングという言葉を聞いたことがある方は少なくないと思います。まさに、ソーシャルメディアを使ってマーケティングしようというお話で、最近マーケターの方たちの間では旬なトピックになっているようです。
専門外ではありますが、僕なりにソーシャルメディアマーケティングを定義すると「企業等がソーシャルメディアに入り込み、ユーザーとコミュニケーションすることで行うマーケティング」です。
ソーシャルメディアは情報の流通経路として、大変注目されています。これまでの検索を利用したSEO、SEMといったマーケティング手法から、ソーシャルメディアを使ったマーケティング手法に流行が移りつつあり、SMO(Social Media Optimization)、SMM(Social Media Marketing)という言葉もチラホラ聞こえるようになってきました。
ソーシャルメディアの持つ、先程説明したようなクチコミ伝搬力には、多くのマーケターが注目しています。この熱はしばらく続くでしょう。
参考ブログ
新しいテクノロジー
さて、ここまで紹介してきた内容だけでも、十分ソーシャルメディアの将来性が高いことは分かったかと思いますが、これだけではTwitterやFacebookがすごいだけでは?と思う方もいるかもしれません。なぜ、「TwitterやFacebookが大動脈になる」ではなく、「ソーシャルメディアが大動脈になる」なのか?それは、新たなテクノロジーが立ち上がり、今後様々なソーシャルメディアがシームレスに繋がっていく未来がそこまで来ているからです。
Social Media May Get Much More Convenient for Businesses

少しわかりづらいですが、この画面キャプチャはCliqset.comからidenti.caの僕のアカウントに対して、いわゆるMentionをした状態です。identi.caのアカウントは、Cliqset.comのアカウントをフォローしていないのに、タイムラインに現れていることが分かるでしょうか?(実はフォローすることもできます!)。
Cliqset.comは、いわゆるFriendFeedタイプのソーシャルメディアアグリゲータ。identi.caはstatus.netというオープンソースプロジェクトのデモサイトで、Twitterクローンながら分散型の構成が可能なマイクロブログプラットフォームです。いずれもActivityStreamsやWebFinger、Salmon Protocol、PubsubHubbubといった先進のソーシャルウェブ技術をいちはやく実装することで、これを可能にしました。
もうここまでできるなら、TwitterやFacebookに縛られる理由はありませんよね?ユーザーは、自分の好きなソーシャルメディアサービスを使っていれば、TwitterだろうとFacebookだろうと、自由にフォローし、相手がどのサービスを使っているか意識せず、コミュニケーションを行うことができるようになるのです。
これはつまり今後ソーシャルメディアが、TwitterやFacebook単体の人気向上に依存せず、発展していくことを意味しています。
まとめ
SNS運営事業者、ディベロッパー、マーケターからの支持に加え、特定サービスに偏らない利便性が提供可能になりつつあるソーシャルメディア。時代の流れは確実にソーシャルに向かっています。人間がコンピュータのスクリーンからブラウザを起動し、どのように欲しい情報にたどり着くか。そのための道筋が、ポータルサイトや検索から、ソーシャルメディアを中心としたものに変化しつつあることは、もう明らかではないでしょうか?
もしあなたがウェブサービスのディレクタだとしたら、どうやって集客しますか?もしあなたが新製品のマーケターだとしたら、どうやって宣伝しますか?もちろん検索について考える必要はなくなりませんが、今後はソーシャルメディアを使ったマーケティングについても、決して侮ってはいけません。むしろ積極的に活用することで、これまででは考えられなかったレベルで集客することも可能になってきているのです。
お知らせ
記事タイトルは若干釣り気味だった訳ですが・・・
このブログを読んでいるような人なら、Google Buzzについて知らない人はいないと思います。中には、もう全然見てない、なんて人もいるかも知れませんが、今回の記事の記事や、先日gihyoで公開したこちらの記事でもご紹介した通り、Google Buzzの真の価値は、まだまだ発揮されていないのが現状です。
実は今回ご紹介したCliqset.comやstatus.netで使われている技術は、Google BuzzのAPI開発と共に進行している背景があります。公開されたメーリングリスト上で仕様について意見交換される中で、先行して実装されたプロダクトがCliqset.comやstatus.netなのです。
つまり、Google Buzzは現在進行しているインターネットのソーシャルウェブ化の代名詞とも言えます。
そしてこの度、僕がこのGoogle BuzzのAPI Expertに就任したことをお知らせします。2年ほど前から務めてきたOpenSocialのGoogle API Expertもしばらく留任にはなりますが、長年夢見てきたソーシャルウェブの実現に少しでも寄与出来ることに、興奮しています。
また、しばらく前からGoogle Buzz API Japanというコミュニティも立ち上げていますので、技術者の方はぜひご参加ください。
日本で僕ほどのソーシャルウェブ馬鹿はなかなかいないと自負しております。今後とも宜しくお願いいたします。
2010年2月13日土曜日
gihyoにGoogle Buzzに関する記事を寄稿しました
いわゆるフィードアグリゲータで、見た目は日本で言えばGREEかgooホーム、海外で言えばFriendFeed、Cliqset、Facebook辺りが近いでしょうか。タイムライン上のエントリにコメント、お気に入りが付けられるという構成の、一見実にステレオタイプで、あまり個性のないサービスです。
特徴といえばGmail上で展開されていること、Google Profileでも表示されること、その他5つくらいステージで言われていました。僕もリアルタイムで中継を見ていたのですが、これを流行らせるのは難しいかもな、という印象。
しかし、同時に公開されたAPIドキュメントページを見て、Buzzが単なるフィードアグリゲーターサービスを狙ったものではないことを読み取りました。また、これがいかに野心的で壮大、かつ僕がこの3年以上夢に見てきた理想のサービス像の具体的な答えであることに気付き、興奮を抑えられませんでした。
「流行るか流行らないかは割とどうでもいい」とTwitterでつぶやいたのには、実は深い意味があります。それを解説するために書いた記事をgihyo.jpさんに掲載していただいたのがこちらです。
ソーシャルウェブテクノロジーに見るGoogle Buzzの本当の意味
ちょっと難しい話も含まれていますが、Google Buzzを使ってみて、流行るわけない、つまらない、という意見を持った方は、ぜひ一度読んでみてください。見る目が変わると思います。
2010年1月20日水曜日
Foursquareに見る「近未来サービスの王道」
Foursquareとは
最近何かと名前を見かけるFoursquareですが、この記事を発端に、急に話題になっているらしく、昨日から僕のアカウントにも20以上のフレンドリクエストが届いています。僕も使い始めたばかりなのですが、話題になるだけあって、ありそうでなかった仕掛けがいくつも見受けられます。

基本的な内容としては、自分が実際に訪れた場所を、携帯電話やスマートフォンのGPS機能で検知し、その場で投稿する、という今までにもありそうなサービスですが、特徴的なのは:
- ポイントやメイヤーシップ、バッヂを用いたモチベーションアップ施策
- 大体の場所から、周辺のプレイスを選択してチェックインできるため、正確な現在地をアップする必要がない。
- プレイスがまだ存在していない場合は、新たに登録でき、ポイントが貰えてインセンティブにもなる。
- プレイスにティップスを残すことができ、例えばラーメン屋なら、うまいメニューを教えることができる。
- あとから訪れた人や、友達のタイムラインから興味のあるティップスを見つけた人は、Todoリストに加えることで、あとで思い出すことができる。
こんな感じで、ユーザーが増えれば増えるほど、見るのが楽しくなるサービスです。まだ他にも魅力があるかもしれませんが、もうしばらく使ってみたいと思います。
ところで、このFoursquare、当たり前のように流行り始めていますが、実はいくつもの、今後当たり前になるであろうトレンドを押さえています。
近未来サービスの王道
ソーシャルである
なんだよ、当たり前じゃん、とか言わないでください。ええ、当たり前です。今後は、ほとんどのサービスがソーシャル前提になるでしょう。流行るサービスをクチコミで広めるには、よほどでない限り、ウェブ上でソーシャルに展開するのが有利なのは、このブログを読んでいるような方には、説明するまでもないと思います。
Foursquareでも、ソーシャルであることで、友達がチェックインした場所はもちろん、その場所のティップスを見つけやすくなっています。
Facebook Connect / Twitterに対応
新しいサービスがFacebook ConnectやTwitterに対応するのは、もう欧米では常識になりつつあるようです。いずれも、新規登録の煩雑な作業をスキップする目的でも、多くのサービスで役立てられています。FoursquareはFacebookでログインしても、結局いろいろ情報入力させられましたが・・・。うまいところは、ほとんど情報入力なしで登録することができます。

Foursquareで面白いのは、自分のプロフィールURLを決めなくとも、Twitterのアカウントを紐付けることで、TwitterのスクリーンネームがそのままURLになることです。(これはTwitterが海外でプロフィールページとしても認識されつつあることの証左ですが、この話はまた別の機会に・・・)
友達リストをインポート
今回僕が多くのフレンドリクエストをもらった理由のひとつに、Twitterのフォロワーから友達を見つける機能があったことも挙げられるでしょう。Twitterからインポートしたフォローリストから、既に登録済みのユーザーをフィルタリングして一覧表示し、クリックひとつでフレンドリクエストを出せるエクスペリエンスは、今後も様々なサービスが対応していくと思われます。もちろんFoursquareでは、Facebookの友達リストを使っても、同様のことができます。

アクティビティをフィードバック
ソーシャルサービスと連携する何よりの理由は、アクティビティストリームです。Twitterならタイムライン、Facebookなら最新情報にフィードバックを投稿できることで、繋がっているユーザーの注意を惹く事ができます。
また、このフィードバックにより、リアルタイムなイベントの共有も可能になってきます。例えばTwitter上のいっせいバルスや、昨年のクリスマスイブのUstreamによるDJプレイなど、最近ウェブ上では、Twitterを中心としたリアルタイムイベント共有が当たり前になってきています。

Foursquareでも、チェックインした時にアクティビティをフィードバックすることができますので、たまたま同じ場所にいることをTwitter経由で知り、落ち合うなんて話は珍しくなくなるでしょう。
iPhone / Android対応
ウェブサービスとセットで、iPhoneやAndroidで専用アプリを出すサービスも増えてきています。単純にスマートフォンで動きます、というだけでなく、「その場所だからできること」を生かしたサービスなら、嫌でもその傾向は強まるでしょう。

Foursquareはもちろんその典型例ですので、iPhone版もAndroid版もPalm Pre版も、アプリケーションが用意されています。
日本では?
それでは翻って、日本で同様のことをやってみるのはどうなのでしょう?各項目について、検証してみます。
- ソーシャルである:
これはまあ、当たり前ですよね。 - Facebook Connect / Twitterに対応:
Twitterに対応するサービスは増えてきていますが、Facebookは国内だとユーザーが少ないため、あまり積極的に対応はされていないようです。ここで思い出されるのは、mixi ConnectやGREE Connectの存在ですが、いずれもまだ一般に公開されていないため、今後に期待されます。 - アクティビティストリームにフィードバック:
これもConnect技術とセットで語られる部分ですが、受け側のアクティビティストリームの整備も重要になってきます。まだ国内のサービスでは、タイムライン(またはストリーム)という考え方が根付いているとは言えず、せいぜいGREEのひとこと機能が先日公開されたくらいです。mixiに至っては、mixiアプリのアクティビティストリームも最大限生かされていない状況ですので、Connect技術同様、今後に期待というところです。 - iPhone / Android対応
スマートフォン対応は、現在の国内の状況でも、すぐにできそうですね。
こうして分析してみると、国産サービス勢が手をこまねいている間に、Twitterのバイラル性を生かしたソーシャルサービスが登場してもおかしくない状況であることが分かります。いや、ぶっちゃけ狙い目です!
まとめ
今回はFoursquareを例に、近未来のソーシャルウェブ像をご紹介しました。もしどこがすごいのかわからなければ、逆に考えると面白いと思います。ソーシャルじゃなくて、友達リストがインポートできなくて、アクティビティもフィードバックできなくて・・・。イメージしてみると、過去に失敗した、似たようなサービスがあった気もしますよね。
今回のような特徴を備えたサービスとして、他にもニュースサイトのHuffington Postや、ローカル情報サイトのCitySearchもぜひ、チェックしてみてください。
また、一年近く前になりますが、最初のSocialWeb勉強会の冒頭でお話させていただいたソーシャルウェブの話が、まだかなり有用だと思います。ぜひこちらも改めて御覧下さい。
2010年1月14日木曜日
Google Docsのストレージ化が持つ意味
今回はクライアントソフトこそ発表されませんでしたが、既にAPIは公開されていますので、Google謹製であれ、他社製であれ、いずれはDropboxライクの強力なクライアントソフトが各種プラットフォームに登場することは間違いないと思います。楽しみですね。
ところでこのGDriveとも言うべきGoogle Docsストレージ、ソーシャルウェブにとってものすごく重要な意味がありそうです。
ソーシャルウェブとアクセスコントロール
僕は以前からウェブはOSの役割を果すようになり、ソーシャルウェブはその一躍を担うと主張してきました。ソーシャルウェブに関する持論はいくつかあります。
- ソーシャルウェブはいずれ、意識する必要がないほど当たり前の存在になる
- あらゆるサービスで利用できるアイデンティティが必要となる
- ソーシャルグラフはアイデンティティと紐付けて持ちまわることができるようになる
- ソーシャルグラフは携帯電話やテレビ、家電製品でも利用可能になる
- ソーシャルグラフは共有や招待に加え、アクセス管理にも用いられるようになる
- いずれはファイルシステムもソーシャルグラフを用いたACL機能を持つ
このうち、最後のACLについては、OSレベルの話なのでまだまだ先だとばかり思っていたのですが、、、
Google Docsの持つACL機能
実は今回のGoogle Docsストレージには、このソーシャルグラフを用いた強力なACL機能が備わっているようです。Google Docsを使っている方はよくご存知と思いますが、それはもともとGoogle Docs自体がアクセス管理機能を持っていたからに他なりません。

Google Docsでは、ファイルを作成すると、基本はプライベート、そこから操作で一般公開、グループへの公開、メールアドレスを指定して共有、などをすることができます。メールアドレスで指定する際はもちろん、Googleが誇るGmailのコンタクトリストというソーシャルグラフからオートコンプリートすることができます。各共有相手ごとに、閲覧・編集のアクセス権を分けることもできます。
この強力なアクセス管理機能が、Google Docsストレージに保存された画像や音楽、映像など、他の種類のファイルにも適用され、自分のローカルフォルダで管理できるとしたらどうでしょう?ファイルは常にクラウドと同期し、アクセス権は世界中のアイデンティティを相手に管理できる世界・・・便利だとは思いませんか?
これぞまさに、ウェブOSの世界だと思うのです。
まとめ
よくGoogleはSNSを持っていないから、、というような論調を見かけますが、それはあくまでアプリケーションプラットフォームとしての話でしかありません。今回のGoogle Docsストレージを例にとっても、Googleはそれを上回るウェブOSプラットフォームを着々と築き上げつつあるようです。
今後これらのサービスにChrome OSが加わり、GoogleのウェブOSはさらに強力なものになっていくでしょう。いずれFacebookやTwitterも、所詮はGoogleの手のひらの上、という状況になってしまう日が来るかもしれません。
2010年1月3日日曜日
2010年のソーシャルウェブを占う
子育てに忙しく長らくブログを更新できない日々が続いていますが、年が変わった区切りに、ひとつ書いておきます。 2009年は自分にとっても、ソーシャルウェブにとっても意義深い年でした。中でも日本国内にOpenSocialコンテナの実装が登場したことは大事件でした。来年以降も続くであろうソーシャルウェブの波が始まったのが、まさに2009年であったといっても過言ではないでしょう。それに少しでも関われたことは光栄です。
実は2009年の始めに、このブログでこんな記事を書いていました。「2009年のソーシャルウェブを占う」
John McCrea氏のブログ記事を紹介しつつ、自分なりの2009年のソーシャルウェブを予測してみたものです。
2009年の予測をレビュー
John McCrea氏も自分の予測をレビューされてましたので、僕もやってみます。
GoogleがSNS化
記事内ではFriendConnectのソーシャルグラフまで含めたiGoogleのソーシャルプラットフォーム化(OpenSocial対応)という予測をしていますね。実際には、OpenSocial対応が実現したのみで、FriendConnectの対応までは行われませんでした。
ただ、WaveやDocs、Calendar、AndroidといったGoogleの各サービスがGmailのコンタクトリストをソーシャルグラフとすることで、SNS化というよりはソーシャルウェブ化、が地味ながらも着実に進行していると言えるでしょう。Googleプロフィールも若干進化してきているため、今後どう化けるかは引き続き注目です。
課金プラットフォーム流行
iPhoneのApp Storeを例に、ディベロッパーだけでなく、あらゆるコンテンツクリエイターにとって収益を得やすくなる状況を予測しました。強いて言えばmixiアプリ、Android Marketが該当しますが、言わんとしていたことからは若干ずれている感は否めません。
広告プラットフォーム戦争勃発
広告プラットフォームがソーシャル化、という予測でした。Facebookがウェブ上の広告シェアを伸ばしてきていることに加え、GoogleのFriendConnectを利用したソーシャル広告が登場してきていることから、戦争と呼ぶにはまだ小規模ではありますが、着実に進行していると言える状況です。
2010年を占う
そんなわけで、2009年の予測は大きく外れたワケではありませんでしたが、若干先走り過ぎな感も否めない微妙な結果。懲りずに2010年も考えてみます。 ちなみによういちろうさん執筆のこちらの記事や、ベンチャー社長たちによるこちらの記事にも若干インスパイアされています。
2010年は引き続きTwitterが話題の中心になると思います。鳩山首相はもちろん、芸能人たちが次々と、しかも自分の意志で始めていることから、何かと話題にのぼることでしょう。ただ、Twitterのみでキャズムを超えるよりも、アメーバなうをはじめとする雨後のタケノコによるシェア争いにより、ミニブログという種類のサービス全体として広まっていくものと考えます。
リアルタイムウェブ
2010年は、日本でもますますウェブのリアルタイム性は重視される傾向が強まっていくでしょう。もちろん、ケータイで2ちゃんねるを見ることができた今までもリアルタイムと言う事はできましたが、2010年のリアルタイムウェブはソーシャルであることが最大の特徴です。ソーシャルを介したリアルタイムウェブの快適さは、Twitterが十分証明してくれていますので、GREEのひとことやmixiボイスなどが、追随することになるでしょう。 タイムラインはひとりにひとつあれば十分、というところがポイントになりそうです。
アクティビティストリーム
昨年、MicrosoftやGoogle、Facebook、MySpaceの関係者が中心となりActivityStreamというオープン仕様が作成されました。すでにFacebook、MySpaceなどで実用化され、OpenSocialの新しい仕様にも取り込まれる予定です。このActivityStream仕様はAtomの拡張で、従来よりもセマンティックに記述されることから、ソーシャル性をより生かしたフォーマットになります。
このアクティビティストリームもリアルタイムウェブを構成するひとつの要素です。ミニブログのタイムラインとアクティビティストリームは相性がよいため、GREEのひとことやFacebookのように、統合する動きは今後も加速するでしょう。もちろん、リアルタイム性も重視されていきますので、PubsubHubbubなどのリアルタイムプロトコルの重要性も上がっていくと思われます。
フェデレーテッド・アイデンティティ
OpenIDやOAuthの登場により、ユーザーの人格がよりウェブ上に投影されるようになります。OpenIDはごく当たり前に利用されるようになってきましたが、今後はここにソーシャルグラフやアクティビティ、課金などのAPIが絡んでくることで、より個人とアイデンティティの繋がりが強まってきます。Facebook ConnectやFriendConnectのようなサービスが日本国内でも登場することで、その傾向は今後強まっていくと思われます。
OpenStack
従来のOpenID、OAuth、OpenSocial、XRDS-Simple、PortableContactsに加え、ActivityStreams、Salmon Protocol、PubsubHubbub、Webfingerといった新しい仕様がOpenStackとして数えられることになりそうです。これは予測というよりも予定ですが。
ソーシャルメディアマーケティング
これまでもソーシャルメディアマーケティング(SMM)という考え方はありましたが、2010年のSMMは、よりリアルタイムかつダイレクトなものになりそうです。従来のSMMはYoutubeやブログなどのUGCメディアを利用して、SNSやブログでバズを起こすという間接的な効果を狙ったものが多かったのですが、昨年辺りからTwitterやFacebook上に直接企業が入り込み、他のユーザーとやりとりをするタイプの事例が増えてきています。国内のサービスでも公式プロフィールを使った類似事例はありますが、コメントには徹底して答えないなど、一方通行なやり方が主流でした。2010年のSMMは、ブログよりもSNSやミニブログを舞台にすることで、よりソーシャルで、ユーザーと直接やりとりすることが求められるものになりそうです。この流れについていけるかどうかで、企業の柔軟性も問われそうですね。
まとめ
というわけで、昨年は日本にとってソーシャルウェブ元年とも言える年だったわけですが、2010年も引き続き、ソーシャルウェブを盛り上げていきたいと思います。 本年もよろしくお願いいたします。
※SocialWeb Japanでは本稿のようなお話の勉強会をしています。ぜひご参加ください。
2009年6月26日金曜日
あしあとガジェットがSocialWeb Blogに掲載
ずいぶん前ですが、Google FriendConnect向けにあしあとガジェットというのを作りました。
知り合いとか、たまたまこのブログを見た人に細々と使って頂いていたのですが、先日FriendConnectのガジェットディレクトリーが出来たのを機に、せっかくだからと掲載してもらったのがコチラ。
で、その後Googleの方から「とても素晴らしいガジェットなので「お勧め(featured)」に加えるから、是非ブログ記事を書いて欲しい」(若干脚色)との依頼を頂き、書いたのがこちらのブログ
Social Web Blog: See who's visiting to your site with Footprints gadget
という訳で、掲載して頂きました。
実はこのガジェット、日本語にも対応していて、以前は動いていたのですが、GFCでSocial barが使えるようになった辺りから英語オンリーになっていたので、そのことについて聞いてみたところ、近々国際化対応する予定との返事を頂きました。なので「Footprints gadget」は「あしあとガジェット」として使えるようになるかもしれません。
Google FriendConnectの導入は割と簡単です。この記事を見た方は是非、ご自身のブログにあしあとガジェットとGoogle FriendConnectを導入してみてくださいね。
2009年1月25日日曜日
SocialWeb勉強会 vol.1を開催しました
1月23日に株式会社DeNAオフィスにて、SocialWeb勉強会 vol.1を開催しました。参加者は50名で、キャンセル待ちも出るほどの盛況ぶり。ソーシャルウェブの注目度の高まりを感じる勉強会となりました。
僕からのプレゼンテーションは、主催としてコミュニティの今後の方向性を示すと共に、現在の海外サービスで示されている方向性および、実際にメインプレイヤーたちがどういう形でソーシャルウェブ化に取り組んでいるかという状況を紹介しました。多くの内容は既にこのブログで紹介してきたものでしたが、いいまとめになったのではないかと思います。
スライドはSlideShareにアップしましたので、掲載しておきます。フォントが変わってしまって少々見づらい部分もあるかもしれませんが、ダウンロードもできますのでぜひご覧ください。
[slideshare id=948379&doc=socialweb-vol1-1232769487727464-3&w=425]
他にもよういちろうさんにOpenSocial導入のためのプレゼンテーション、id:ZIGOROuさんによる2009年のOpenIDの動向を紹介するプレゼンをしていただきました。詳しい内容は追ってこちらのページにアップされることと思います。ぜひチェックしてみてください。
最後に、会場を提供してくださったDeNAと、お手伝いしてくださったDeNA社員の皆様にお礼申し上げたいです。ありがとうございました。
追記:神部さんの飛び入り参加によるPaypal + OpenPNEのプレゼンについて書くのを忘れていました。僕のプレゼンの中でも触れた課金によるマネタイズにも絡む、実に興味深いお話でした。
再追記:PowerPointをPDFに変換してからSlideShareに再アップしたら、きれいに表示されるようになりました。
2008年12月30日火曜日
2009年のソーシャルウェブを占う
それによると・・・
Facebookが最低でも1つ(OpenIDかOAuthが有力)のOpen Stackをサポートする
FacebookはアプリケーションプラットフォームとしてOpenSocial勢を大きく引き離し成長を続けています。現在のところOpenIDもOAuthもPortable Contactsも一切無視した、独自仕様で展開していますが、オープンな規格を取り込むことなどいつでもできること。状況次第でこのカードを切ってくる可能性は十分あり得ます。
Google、Yahoo、MicrosoftがそれぞれのウェブメールサービスでPortable Contactsをサポートする
OpenSocialのRESTful People APIと完全に一致したことで、Portable Contactsのスタンダード化はもう既定路線でしょう。他に有力なプロトコルもありませんので、Microsoftはともかくとして、Google、Yahooは必ず対応します。
Microsoftが少なくともOAuthを、Portable Contacts対応のため実装
MicrosoftがPortable Contactsに対応するとすれば、認証方法に独自プロトコルを用いるのは得策ではありません。なぜなら、OpenSocialがOAuthとPortable Contactsをセットで規定しているから。ディベロッパ寄りに考えれば、これも十分にあり得る選択肢です。
MicrosoftのWindows LiveがOpenSocialコンテナに
上記のいずれも、実はMicrosoftは独自の代替プロトコルを持っています。ガジェットプラットフォームとしても、Windows Live Gadgetがあります。しかし、ウェブサービス分野で遅れをとっている今、独自路線に固執するのは得策ではありません。OpenSocialに対応する可能性は皆無とは言い切れません。
Plaxoが伝統的メール/パスワードによるサインアップをOpen Stackによって完全に駆逐できることを証明する
これは、まあオマケですね(笑)
で、僕も考えてみました。2009年のソーシャルウェブを大予想!
GoogleがSNS化
以前にも書きましたが、Googleは着々とSNS化への準備を整えています。SNS化というと語弊があるかもしれません。SNSをプラットフォームとして取り込む、かな。
Google FriendConnectは対応サイトを手軽にSNS化できることが目玉のように言われていますが、僕はもっと違う狙いがあるものと思っています。仮にGoogleがiGoogleをOpenSocialコンテナ化した場合、当然友達リストはGmailのアドレス帳が筆頭になる訳ですが、実はGoogle FriendConnectで接続したアカウントもその候補なのではないか、とにらんでいます。
もしそうなった場合、複数のSNSに参加している人のアカウントはすべてGoogleに束ねられることになり、他の追随を全く許さない状況になってしまうのではないでしょうか。
(実はGoogleの人にこのことについて聞いたことがあるのですが、そんなevilなことしないよ〜と言ってました)
課金プラットフォーム流行
iPhoneのApp Storeはディベロッパにとって革命でした。一般のディッベロッパが自分の作ったアプリケーションを投稿するだけで、配布・課金までしてくれるプラットフォームはこれまでなかったからです。
これはソフトウェア開発に限った話ではありません。ビデオや音楽で似たようなことができるとしたら?2009年、こういった「モノを作れる人」がお金を得るための仕組みが新たなビジネスモデルとして盛り上がってくるのではないかと予想しています。もちろん、ソーシャルウェブプラットフォームと紐付けられるというのは大前提です。
広告プラットフォーム戦争勃発
Facebook戦略の次の展開は広告と言われています。レコメンドやターゲティングを行うプラットフォームとして、ソーシャルウェブ以上のものがあるでしょうか?Facebook Connectを活用することで、ユーザーに最適な広告を表示する準備は整っているはずです。そして当然、MySpaceやGoogleも同じ路線を取るだろうし、取ることができるでしょう。という訳で、広告プラットフォームもソーシャル化し、新たな競争が生まれるものと予想します。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ソーシャルウェブにとって2008年は助走の期間、来年いよいよ勝負の年になります。欧米での今後の動きは、必ず日本にもやってくるでしょう。
ソーシャルウェブについて興味がある方はぜひ、SocialWeb Japanにご参加ください。
2008年12月11日木曜日
SocialWeb Japanを立ち上げました
SocialWeb JapanはOpenStackやFacebookを中心とした、ソーシャルウェブにまつわる技術の情報交換、勉強会の開催を目的としたコミュニティです。
これらのキーワードにピンときた方はぜひご参加を。
- OpenID
- OAuth
- OpenSocial
- PortableContacts
- XRDS-Simple
- Google FriendConnect
- Facebook Connect
- MySpaceID
- Yahoo! Open Strategy
- etc...
ZIGOROuさんと話してたら、ものすごい勢いでIRCも立ち上げて頂きw
#socialweb-ja@freenode
ご参加お待ちしております。
2008年12月10日水曜日
FriendConnect実験中

元々このガジェットは、キャンバスビューで自分の友達の紹介文を書き、プロフィールビューでその人に書かれた紹介文が読める、というものでした。Orkutやhi5等のsandboxで試していたものです。
しかし今回FriendConnectでガジェットを試して明確に分かったことがいくつか。
- ブログは1面しかありません。そのためビューはprofileまたはcanvasから選択。FriendConnectのSocialGadget設定画面で決めることができます。
- friendconnectフィーチャーというものがあるようです。具体的に何をするものなのかは不明。
- Ownerはサイト。そういえば、FriendConnectガジェットを入れた時点では、自動的に自分がメンバーになったりはしていませんでした。Ownerは貼付けたサイトという仮想人格が担うようです。
ビューに関しては、profileビューにするとサイトがOwnerとして表示されるので、よくわからない状態。APIでプロフィールを取得するとどうなるかは未検証です。現在はcanvasビューで表示していますが、おかげさまで自分で自分の友達の紹介文を書くだけで、誰にも見せられないというしょーもないガジェットになっています(--;。
そういえば他のFriendConnectガジェットは右上にキャンバスビューに移行するボタンがありますね。どうやってこれを使うことができるんでしょう?時間があるときにでも追いかけてみたいと思います。
2008年12月4日木曜日
Windows Live Home登場
Windows Liveといえば、元々Messengerのソーシャルグラフを取り込んだブログサービスのSpacesがSNSとして存在していましたが、今回Homeが中心となり、さらにSNSライクになりました。
Windows Live Profile

画面右上に友達リスト、中央には他のSNSでいうアクティビティストリームが表示されています。アクティビティストリームはFacebook同様完全に時系列で、サービスごとにまとめられたりはしていません。Live Messengerのムードメッセージが混じっているのがTwitter的で面白いところでしょうか。また、指定された外部サービスのフィードも混ざって表示されています。
URLはサブサブドメイン(?)にユーザーの裏IDらしき文字列で表現されていますのでシンプル。この裏IDは後で変更できるとスマートでいいですね。
Windows Live Home

一番上にはLive Mail(旧Hotmail)の最新メール。その下に、Live Messengerで繋がっている人の更新情報がアクティビティストリームとして表示されています。Spacesとの整理はよく分かりません。
画面右には広告枠とニュース、占い。うーん地味だ。
Windows Live Photo

SkyDrive(MSが提供する25GB(!)の無料ストレージ)と連携したフォトストレージサービス。ここにもアクティビティストリームがありますが、おそらくLive Photoに特化したフィードを表示してくれるのだと思います。友達の最新フォトを確認できるだけでなく、自分の写真をアップロードしたりもできるようです。
外部サービスの取り込み

TwitterやFlickrなどの外部サイトを取り込んで、アクティビティストリームに混ぜることができます。一番最初に思いつく類似サービスはFriendFeedですが、自身もソーシャルであるという意味では、ある種FacebookやPlaxoの方が近いかもしれません。
その他新サービス
他にもWindows Live Groupというグループコラボレーションサービスがあるようです。

Live Messengerでのグループチャットや写真の共有に使えるようです。
技術的側面
MicrosoftはWindows Live IDのOpenID化を宣言していますが、その他のOpen Stackについては、まだ特に言及していません。OpenSocialやOAuth、PorableContactsについてです。調べてみると、Delegated Authenticationという独自プロトコルを使って、OAuth的なことを実現しているようです。
果たしてこのまま独自路線を走るのか?Yahoo!やMySpaceのように独自路線+オープンスタンダードの路線でいくのか?疑問が残るところです。
Windows Liveソーシャル化の持つ意味
結局Microsoftまでもが、ウェブサービスだけでなくソーシャル化にまで手を出してきました。これはソーシャルグラフをプラットフォームに据えたサービスが今後のウェブでは当たり前になっていくことを示唆しています。ただ、ソーシャルであれば万能という訳でもないし、すぐに何かできるという訳でもありません。それを活用できるサービスがあってこそ、初めて便利さが享受されるもの。では、Microsoftの戦略は?
実はすでにWindows Liveメールはサーバー上のものと同期可能なクライアントソフトが登場しており、SkyDriveもデスクトップとウェブでシームレスに利用できるクライアントが出るとか出ないとか。メッセンジャーは言わずもがな。ソーシャルグラフはとっくの昔にメッセンジャーとHotmailで共通化しています。他にもWriterというブログ編集ソフトが既にリリースされています。
これらは明らかに、クラウドとしてのウェブサービスと、デスクトップソフトの組み合わせ利用を意識していると言え、そのいずれもが、SNS的機能によってより実力を発揮することができるものです。
今までウェブサービスとしては地味にやってきた感のあるMicrosoftですが、そう考えると、Windows7が出るタイミングで大バケする可能性も、否定はできません。
気になったこと
Windows Live Gadgetの使いどころをHomeに用意していないところが気になります。Gadgetの仕様はよく知りませんが、もしOpenSocialに変わる独自JavaScript APIを用意するのだとしたら、、、!?
この辺の戦略は気になるところです。
2008年11月21日金曜日
Facebook Connectに見る未来のソーシャルウェブ
これまでのFacebookやOpenSocialにおけるガジェットや埋め込み型アプリケーションは、中心となるソーシャルネットワークに外部サービスが機能を提供する形でプラグインするものばかりでした。Data AvailabilityやFacebook Connectは逆に、RESTful API等を活用して外部サービスにソーシャルネットワークをエキスポートします。今日はCitysearchというサービスで実現されたFacebook Connectを例に、これからのソーシャルウェブの具体的なカタチを紹介したいと思います。
CitysearchがFacebook Connectにβ対応
僕の知る限り、これが初のまともなFacebook Connect対応 / DataPortability対応のサービスです。
Citysearchは、レストランやホテル等、実際に利用した人がレビューを書いて共有するタイプのソーシャルネットワークです。

よく見ると画面右上に"Sign In Using Facebook"の文字があります。
早速クリックしてログインを試みます。
認証

Lightbox風のダイアログがポップアップして、Facebookアカウントを使ってサインインしても良いかの確認が。
ここで重要なのは
- Citysearchのロゴが入っている。つまり、FacebookとCitysearchの間には、自動化されているにしろ、事前に何かしらのやりとりがあったことが伺える。
- このダイアログはiframeです。僕の場合は既にFacebookにログイン状態だったので確認しか表示されませんでしたが、ログインしていない場合は(フィッシング対策として)別ウィンドウがポップアップしてFacebookのIDとパスワードを求めるようです。
- 利用規約に同意する必要があります。地味ながら、日本での法的なハードルも今後課題になるとは思われます。
サービス登録

コネクトすると、未登録のためメンバー名を求められます。既存アカウントが無い人のために用意されているようです。ここでもいくつかポイントがあります。
- Facebookの認証は独自方式ですが、これがオープン仕様ならOAuth/OpenIDのコンボになると考えられます。つまり、Facebookの独自方式では認証と認可が同時に行われているようです。
- この後分かりますが、できあがったアカウントにはFacebookのプロフィール写真、名前、友達リストが少なくともインポートされています。オープン仕様であればOpenIDでsregを使ってニックネームとプロフィール写真を、OAuthで友達リストをインポートすることになるのでしょうか。OAuthだけでもいいかもしれません。
- "Merge your Facebook profile with an existing Citysearch account?"というリンクが用意されています。既存アカウントとOpenIDをマージできるサービスが少ない事を考えると、なかなか気が利いています。
- ここではCitysearch自体の利用規約に同意させているようです。
コネクト完了

ログインしてみると、画面右上に自分のFacebookプロフィールの写真が表示されています。

マイページには自分の名前とプロフィール写真しか掲載されていません。他にエキスポートされる情報があるかは未調査です。

ここが最大のミソになる、友達リストです。残念ながら"None of your Facebook friends are Citysearch members"とあるように、両方に登録しているFacebook friendsしか友達として表示されないようです。ここで未登録の友達も表示して、"Citysearchに招待する"なんて機能があってもいい気がします。
フィードバックとなるアクティビティ
さて、ここまで見てきたものはすべてCitysearch上の画面でした。Facebookは自身が持つデータを提供するばかりで、考えてみればいいことなど何ひとつないように見えます。広告を貼る方法だって見つけられません。では、なぜ惜しげもなくソーシャルグラフを提供するのでしょうか?
実は、Facebook ConnectはアクティビティをFacebookにフィードバックする仕組みを持っており、これによってFacebookはコネクトされたサービスのアグリゲータになれるからなのです。下記画像の「掲示板に記事を掲載」とあるのがこの部分です。OpenSocialで言えばアクティビティストリームがこれに当たります。

実際の画面イメージを掲載したいところですが、Citysearchにレビューを書く勇気がないのでJohn McCrea氏のサンプルにリンクしておきます。

アクティビティのアグリゲータになることは、トラフィックを集める上で非常に重要な戦略です。Facebookにさえ来れば、友達が関わる様々なサービス上の活動を一目で確認することができるのです。今まで知らなかったサービスも、友達を介して知ることができます。さらに、集めたアクティビティにはこんな利用法もあり、様々なマネタイズの可能性も秘めていると言えます。
参考サイト
- CitySearch Goes Social with Great Facebook Connect Implementation - The Real McCrea
- Dare Obasanjo aka Carnage4Life - Some Thoughs on Facebook Connect and CitySearch
2008年9月18日木曜日
オープンなコンタクトリスト仕様、Portable Contacts
この"要素"にはOpenID, OAuth, microformats, OpenSocialと、いずれもこのブログで取り上げてきたこれからのソーシャルウェブを占う重要な規格が挙げられていますが、そんな重要なピースのひとつに、Portable Contactsが加えられました。
Joseph Smarr氏の在籍するPlaxoにて、既に利用可能なAPIが公開されています。
Portable Contactsとは
Portable Contacts, is an easy-to-implement "people data" API that provides secure access to both traditional address book data and to modern social application data (profiles and friends lists).
PortableContactsとは、従来のアドレス帳データと最近のソーシャルアプリケーションデータ(プロフィールと友達リスト)のいずれにも、セキュアなアクセスを提供する、簡単に実装可能な"Peopleデータ"のAPIです。
現時点の仕様の中身を見てみると:
- ディスカバリの方法(XRDS-Simple)
- 認証/認可の方法(OAuth, Basic認証)
- クエリパラメータ(ソート、フィルタ等)
- 応答フォーマット(JSON, XML)
- エラーコード
- Contactのスキーマ
といった内容になっています。vCardやOpenSocial等、既存の仕様から大きく外れないよう意識して設計されているとのこと。
Portable Contactsの使いどころ
Portable Contactsはアドレス帳や友達リストを表すものですので、様々な分野で応用できることが予想されます。
ソーシャルネットワークサービス間の友達リスト交換
既にMySpaceのDataAvailabilityでサービスイメージが示されていますが、MySpaceの友達リストをTwitterにインポートする、なんてことが可能になります。
デスクトップアプリとのアドレス帳交換
例えばMac OS Xのアドレス帳アプリとMicrosoft Outlookのアドレス帳を、ウェブサービスを通じて同期するなんて事も、これまで以上に統一した規格の上で行う事ができるようになります。
携帯電話とSNSのアドレス帳を同期
自分が利用しているSNSの友達リストをそのまま携帯電話に乗せたり、その逆を行う事ができるようになります。ここでRipplexのようなサービスが間に入ると、さらに面白いことができるようになるでしょう。
OpenSocialとの関係
あれ、じゃあOpenSocialとPortable Contactsて同じじゃないの?と思った方もいるのではないでしょうか。そう、基本的にOpenSocialのPeople APIとPortable Contactsの役割は同じです。似た仕様が複数存在する事はあまり好ましくないため、個人的にも疑問に思っていました。
実はJoseph Smarr氏の働きかけにより、Portable ContactsはOpenSocial v0.8.1仕様で統合されました。言い換えると、OpenSocialのPeople APIの仕様とPortable Contactsの仕様は同じです。
OpenSocial v0.8.1の仕様はまもなく公開されると思いますが、内容はPortable Contactsに沿ったものになっていることが確認できます。
まとめ
ソーシャルウェブエコシステム構築の動きは、Portable Contactsのようなピースが揃う事でさらに加速してきています。今後もソーシャルウェブのメインプレイヤーたちの動向から目が離せません。
2008年6月20日金曜日
FriendConnectから垣間見える未来のソーシャルウェブ
その中でも特に印象に残ったのが、PlaxoのJoseph Smarr氏によるOpenSocial, OpenID, and OAuth: Oh My!というセッション。僕が見たセッションの中ではダントツの人気で、部屋に用意された椅子はもちろん、立ち見で人が溢れ返るほどの盛況ぶり。
内容は、ソーシャルウェブの未来について。現在はOpenSocialというソーシャルグラフを所有するサービスに閉じた世界が中心となりつつありますが、少し未来のウェブはOpenSocial, OpenID, OAuth, PortableContacts等の技術によって、よりグローバルな意味でのソーシャル化が図れるようになる、というものです。
詳細はGoogle Codeにビデオとスライドがアップされていますので、ご覧ください。かなり早口ですが、大変面白い内容です。
OpenSocialとFriendConnectの持つ意味
OpenSocialにはv0.7まで、JavaScriptのAPIしか存在していませんでした。これはOpenSocialコンテナにとっては外部サービスからガジェットとしてアプリケーションを追加してもらい、そのOpenSocialコンテナが持つソーシャルグラフに閉じた形で利用されるものでした。アプリケーション開発者はOpenSocialのJavaScript APIを使い、ガジェットが置かれているコンテナサイトの友達リストを取得し、そこでアプリケーションを動かすことができます。もちろん、ガジェットを自分のサービスドメイン上でホスティングすることも可能ですが、ガジェットはコンテナ上でしか動作せず、友達リストを外部サービスとしてインポートしたりといったことも不可能で、実質的に囲い込みサービスしか生まれないものと言えたでしょう。
それがOpenSocial v0.8 + FriendConnectによって一気に世界を広げます。ユーザーはFriendConnect対応サイトを利用するに当たり、OAuthを使って自分が利用したいSNSサービスを選ぶ権利が与えられています。同時に、そのサイト上での活動内容は連携を選択したSNSサービスに戻されます。
ここでソーシャルサービスの要素を思い出してください。
- アイデンティティ
- ソーシャルグラフ(友達リスト)
- エントリの公開範囲の制御(プライバシー)
- フィード
FriendConnectはアイデンティティをOpenIDで、ソーシャルグラフをOpenSocial v0.8のRESTful APIで、エントリの公開範囲の制御をOAuthで、フィードをActivity Streamで解決しようとしています。
これらの意味するところを深く見つめて行くと、未来のソーシャルウェブが自ずと見えてきます。
Joseph Smarr氏(Plaxo)による未来のソーシャルウェブ論
FriendConnectのイメージをさらに深めるため、Joseph Smarr氏が、PlaxoのFriendConnect対応に際してアップしていたブログエントリをご紹介します。
Plaxo and FriendConnect are now Best Friends
Plaxoが完全にFriendConnectと連携した。FriendConnectとは、あらゆるサイトをソーシャル化する、Googleによるウィジェットベースのツールである。これにより、FriendConnectに対応していれば、どんなサイトでもPlaxoアカウントに安全に接続し、サイト上に自分の友達がいるかを確認したり、友達を招待したりといったことができるようになる。何よりも素晴らしいのは、そのサイトでの活動内容をPulseに流し込むことができるようになり、Plaxoでの友達がウェブを跨いであなたと連絡を取り合うことができ、あなたが発見した新しいサイトを知ることができる点だ。
これは本当に便利でわくわくする連携機能だ -- これはユーザーが自分のアイデンティティと関係をウェブ上のどこでも利用できるようにし、新しいサイトで知人を見つけ出し、活動内容を既存の友達に共有し、よりソーシャルな発見と共有という徳の高いサイクルを生み出す、シームレスソーシャルウェブエコシステムにさらに近付いたと言える。これこそソーシャルウェブの進むべき道だ -- (現在あるほとんどのサービスがそうだが)新しいソーシャルサイトを使い始める度に最初からやり直さなければならないなんてとんでもない。あなたの新しい体験全てが、他の人をも魅了すべきだ。
これはサービスがユーザーに自分の持つデータの制御を与え、オープンスタンダードを使って安全なアクセス権を提供することによってのみ成り立つ。そしてこれこそまさに、PlaxoがFriendConnectを使ってやりたかったことだ。Plaxoアカウントを接続する際、我々はOAuthを使う。そのため、Plaxoのパスワードを渡す必要もないし、後で接続を断つことも可能だ。FriendConnectを使ってあなたが活動内容をPulseに共有する際は、OpenSocial 0.8 RESTful Activities APIを利用する。オープンスタンダードではない連携はアドレス帳APIのみであり、我々はこのスタンダードについても取り組みを開始している。我々はアイデンティティプロバイダとして、ソーシャルグラフプロバイダとして、そしてコンテンツアグリゲータとしての役割を果たしていると強く信じている -- つまり、我々はユーザーが自身のデータと関係性をウェブ上のどこにでも持ち回り、どこからでも共有できるようにしている -- これはユーザーにとっても、Plaxoにとっても、ウェブ全体にとっても有益なことだ。だが、まだこの取り組みは始まったばかり -- FriendConnect対応サイトから活動内容を共有する際、家族や友達、仕事関係など、共有相手をより細かい粒度で制御するなどの、更なる拡張を楽しみにしていて欲しい。
下のスクリーンショットはPlaxoとGoogle FriendConnectの連携したものだ -- FriendConnectを利用しているサイトでも体験してもらうことができる。
画像は実際のページをご覧下さい。
まとめ
ガジェットコンテナとしてのOpenSocialには正直、懐疑的な部分があったのですが、FriendConnectの描く未来を想像し、またわくわくしています。今後もこの辺りの動向を追って行きます。
追記
似たような話題に触れた記事を見つけたので追記し、トラバっておく。(失敗したので断念○| ̄|_)
グーグルが見たソーシャルネットワーキング--その3つの傾向:スペシャルレポート - CNET Japan